歯医者さんは頭の中に理想的な治療パターンを持っています。
理想的な治療とは、
考えられるリスクに対して、
あらゆる角度から可能な限り、
悪くなる可能性を省いた方法です。
しかし、理想はあくまで理想で、
そこから如何に現実的なプランに落とし込んでいくかが、
治療に入る前の重要なポイントでしょう。
何故なら、
当然患者さんには患者さんの事情があり、
使えるコスト、時間には制約があるからです。
その中で、患者さんが納得できるプランを考え、
可能な限り質の高い治療で応えていくのです。
これは、1ヶ月で
『人生の大切な日に間に合うように、白く綺麗にしたい』
という事で行なったケースです。
来れて週に1回、計4回という事でした。
1ヶ月後、
歯は綺麗に白く揃い、満足して頂けました。
実は、被せ物は一切使用していません。
削った量は、伸び出ている前歯を揃えただけです。
では、その工程を紹介しましょう。
PLANは、この3工程です。
●自宅でホームホワイトニングで白く漂白しておいて頂く
●伸び出ている前歯にインターナルブリーチを行い、長さを調整
●白くなったところで変色した古い樹脂を一気にやり直す
今回、キーになるのは前歯の一本が、
神経を抜いている『失活歯』である事です。
失活歯は、通常のホワイトニングには反応しないのです。
まずは、マウスピースを作り、
自宅で可能な限り毎日、
通常のホワイトニングを行って頂きます。
薬液の濃度によって知覚過敏の出やすさが変わる為、
濃度は濃いものと薄いものの両方をお渡ししております。
来院時に『失活歯』の裏側の樹脂を除去し、
特殊な薬を入れてブリーチします。
『インターナルブリーチ』といって、
失活歯にのみ有効なホワイトニング法です。
https://nakacho-dental.net/whitening.html
インターナルブリーチ2回で、
古いレジンを一気に詰めなおしました。
通院回数は4回、期間は1ヶ月で完了しました。
樹脂を詰めた時点で歯の形が変わり、
今までのマウスピースが合わなくなりますので、
その時点でもう一度型を取り、
ホワイトニング用マウスピースは作り直しました。
後戻り防止の為に、
時々ホワイトニングを自宅で行って頂きます。
樹脂は今後変色や劣化が考えられるので、
定期的に研磨や劣化したらやり直す必要があります。
コスト、削る量を最小限に抑えて綺麗にしたい方、
なんとか期日に間に合わせたい方、
出来るだけ早くご相談下さい。
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