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1. 原因追求
例えばこの2枚の写真から何がわかるでしょうか?
実は、Aはブラッシング力が強すぎて下がってきているハグキ、Bは噛み合わせの負担から歯の付け根が欠けてきています。
二人とも知覚過敏が強く出ています。
知覚過敏にプラスチックを詰めてカバーする事だけが、本当の治療でしょうか?
当医院ではAではまずブラッシング指導、Bでは噛み合わせのコントロールを行います。
穴が空いているところを詰めるだけの治療は、確実に口腔健康寿命を縮めます。
なぜそうなったのかをしっかり追及することが、確実に長持ちする治療の第一歩です。
では、主な原因について考えてみましょう。
A. 食生活習慣
これは全身的健康の基本ですが、忙しい毎日の中で健康的な食生活習慣を維持することはなかなか難しいものです。
しかし、お口は体の入り口であり、実は直腸、肛門と同じくらい細菌数が多いのが口腔内なのです。
口腔内が崩壊している人ほど成人病の罹患率が高い事は科学的に立証されています。
虫歯・歯周病の発症部位や状態に食生活習慣が関わっていることは非常に多く、お口の状態改善は全身の健康の第一歩です。
B. 虫歯のリスクが高い
唾液の量・性状・緩衝能、虫歯菌の数、口腔清掃状態、食生活習慣、被せ物の精度、等が関与します。
C. 歯周病のリスクが高い
唾液の量・性状、保菌している歯周病菌の種類・量、口腔清掃状態、被せ物の精度、等が関与します。
D. 噛み合わせのリスクが高い
骨格、歯並び、過去の治療、歯のすり減り等が関与します。
E. 過去に受けた精度の低い治療の限界
もし、状態の悪い上の歯を基準に下の歯を治し、その歯を基準に隣の歯を治し、ということが続くと、いずれ完全にバランスが崩れてしまいます。